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本・音楽・ペット・合唱・その他色々、書いていこうと思っています♪

北国物語

船山馨の、かなり昔の小説。
戦前の札幌を舞台に、様々な人間模様を描いている。

こう書くと簡単だが、戦前の札幌の雰囲気が分かり面白い。
北海道にはその頃、革命後のロシアから亡命してきた白系ロシア人が結構いたらしい。

伊藤整の 「幽鬼の町」 にも、落ちぶれ、格闘を見世物にしながら暮らしている白系ロシア人が出てくる。故郷では貴族であった彼らは、異国の地で生きるためには、社会の底辺で暮らした人もいたのではないだろうか。

「北国物語」 に出てくるロシア娘 ナターシャは、叔父とその友人と3人でパン屋をやっている。やがて、肩を寄せ合うように暮らしていた3人の生活は破綻し、悲劇が訪れる。その過程で描かれるのが、中島公園で毎年開催されていたという 「氷上カーニバル」 だ。真冬のある日、凍った池の上に仮装した市民が集まり、スケートに興じながら遊んだらしい。 

札幌駅から駅前通りを真っ直ぐに南へ向かうと、中島公園が今でもある。池もあり、小さな頃にはウォーターシュートがあって、キャアキャア言いながら乗ったことがある。あの池が全面凍って、仮装した市民が集まりスケートで遊んでいたなんて、一体どこの国の話?と言いたくなる。

池には小さな島もあり、ワルツが奏でられ、音楽にのって人々が滑る。

札幌って今とは比べ物にならないくらい、異国的な町だったんだ。
仮装カーニバルなんて、誰が考えたアイディアだろう。

主人公の淡い恋も描かれるのだが、白系ロシア少女の運命と氷上カーニバルのインパクトの強さに、他の事は余り記憶に残っていない。

白系ロシア人といえば、日本に残って事業を興し成功した人も多くいた。
例えば、チョコレートの モロゾフ、ゴンチャロフなどもロシア人だったし、鎌倉に居を構えバレエを教えた パブロワも白系ロシア人だった。


小樽に小さなレストランがあった。 
「ホーマー」 という名のそのレストランは、その頃まだ珍しかったホタテ貝のコキール (コキールなんて名前も、その頃は誰も知らなかった) なんかが肉料理の付け合わせにお皿に載ったりしていて、本当に美味しい物珍しいお店だったが、私の見るところ、そのご主人は絶対ロシア人だったと思うのだ。

あの異国人ぽい容貌、日本離れのしたお料理。
出来る事なら昔に戻ってあのご主人に会い、色々な話を聞きながら舌鼓をうってみたい。


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プロフィール

万見仙千代

Author:万見仙千代
出身は北海道、長い首都圏生活を経て、ただいま信州在住です。

愛護団体出身で、多分16才になるすず、2011年3月11日に保健所からやって来て家族になった、年齢不詳のまりの2ワンコの散歩を中心に、1日が回ってます。
すずは、令和元年9月21日に永眠しました。まりは、2011年10月25日永眠しました。まりは、家へきて、たった7か月と2週間の生活でした。

一緒に歩く相手がいなくなってしまいましたが、散歩は続けています。
健康とダイエットのためです。

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