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本・音楽・ペット・合唱・その他色々、書いていこうと思っています♪

神野さんと羊羹

いつも拝見しているブログの一つに 「小樽スケッチ」 がある。
故郷小樽の様々な場所を、きれいな写真で紹介してくれるブログだ。

今日のスケッチには、懐かしい 「神野さん(かんのさん)」 の写真が載っていた。
神野さん  正式には 「神野商店」  
ここは小樽でも有名な繊維問屋で、うちのお隣さんだった。

神野さん


毎朝毎夕、神野さんのたくさんある窓という窓のシャッターが自動的に開閉される。キーーっという軋むような音とともに、シャッターはゆっくりと動いていくのだ。私はあんなにたくさんの窓のシャッターをどうやって開け閉めしているのか不思議で仕方無かったが、自動開閉だと聞いて納得した。

この頃、シャッターが自動式なんてうちの回りにはどこも無かった。そもそも窓にシャッターが付いている店も無かったし、総煉瓦造りで威風堂々辺りを睥睨するように建っている商店もここしか無かった。

お隣なのに、神野さんの人には会った憶えがない。多分あそこには家の人は住んでおらず、自宅はきっと山の手の方にあったに違いない。

たった1度だけ、神野さんの家の人を身近に感じたのが、おばあさんが亡くなり父がお葬式に参列して、それはそれは大きくて重い見事な木箱を貰って来た時だった。わくわくしながら開けたその木箱は、全部が羊羹だった。
包みに小分けにされた羊羹ではない。箱全体が羊羹で埋まっていたのだ。

羊羹には様々な模様が描かれていた。 葬儀だから鶴亀ではなかっただろうが、川の流れのような模様があったのは憶えている。こんな羊羹を見たのは初めてだったので、私は驚いたし、子供心に「お金持ちのする事は違う」と思った事は鮮明に憶えている。

残念ながら、その羊羹は私の口には入らなかった。私は羊羹が嫌いだったから。もっと違うものだったら良かったのに、と不埒にも考えたりしたけれど、母や姉は大喜びでいただいていたと思われる。

後になって商売をやめた神野さんの建物は、今は別の店舗になっているようだが、この建物を見る度、あのキシキシいいながらゆっくりと開閉したシャッターと、あの見事な箱に入った羊羹を思い出す。この世には大金持ちがいるんだ、と思った最初かもしれない。


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プロフィール

万見仙千代

Author:万見仙千代
出身は北海道、長い首都圏生活を経て、ただいま信州在住です。

愛護団体出身で、多分16才になるすず、2011年3月11日に保健所からやって来て家族になった、年齢不詳のまりの2ワンコの散歩を中心に、1日が回ってます。
すずは、令和元年9月21日に永眠しました。まりは、2011年10月25日永眠しました。まりは、家へきて、たった7か月と2週間の生活でした。

一緒に歩く相手がいなくなってしまいましたが、散歩は続けています。
健康とダイエットのためです。

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